- 続・TAS-268 -
 TAS-268を1ヶ月ほど使った感想です。
・ディスクの読み書きが遅い件
 導入当初は読み書き共に10MB/s程度だったのですが、ネットワーク内のすべてのケーブルを一新したところ読み込み100MB/s、書き込み25MB/sとなりました。
 速度については、とりあえず満足。
・ファイルの表示が遅い件
 前回も書きましたが、フォルダを開いてからファイルが表示されるまでの時間が途方もなく長い。だいたい3〜10分待たされます。
 「すべてにおいて」というわけではないですが、けっこうな頻度で待たされるのでストレスです。
 接続方法がSMBだったので、「やっぱマカーならAFPっしょ!」と鼻息を荒くしてAFPで接続しても同様の結果。
 こんなおまじないが紹介されていたので、試してみるも効果なし。そもそもサムネ表示以前にファイルが表示されないわけで……。
 さらに調べてみると「YosemiteとNASの組み合わせだとindexの作成に時間がかかる」といった記事を発見。だとすると、Capitanにアプグすれば改善されるかなあ?
 んー、困りました。ディスクの速度が改善されたので、てっきりこの件も解決したと思っていたのですが……。
 iTunesサーバーとしても使いたかったのですが、これでは試すまでもなく結果が見えてます。
 ともあれiPhoneからNASへアクセスすると普通に表示されることから、Mac側の問題であることは間違いなさそう。
・コンパイラがプリインストールされていない件
 Mecabをインストールしようとしたら、configの段階でエラーが出ました。調べてみると、コンパイラが入っていないことが判明。
 で、コンパイラをインストールするには、その前にOptwareとやらをインストールしなければならないとのこと。が、Optwareはすでに開発終了しており、後継のEntwareとやらをインストールしなくてはならないらしい。
 しかし国内におけるEntwareの情報は少なく、いまいちインストール方法がわからない。
 というわけでこの件は、現在ペンディング状態。ちょっと自分のスキルでは対処できそうもありません(泣)
・再起動すると設定が初期化される件
 httpd.confなどを直接書き換えカスタマイズするも、NASを再起動すると初期化されてしまうのです。これはLINUXの仕様なのか? それともQNAPの独自仕様なのか?
 なので独自設定はユーザーエリアに保存しておいて、NASの起動時に上書きする必要があるみたいです。ちょっとめんどい。
・Android版KODIがヘタレな件
 なぜか指定した動画が再生されず、別の動画が再生されてしまうのです。なんだこれ(苦笑)
 この時点ですでに使いものにならないわけですが、コンプレッサー機能が搭載されていない! 個人的に、これは致命的

 というわけでKODIがとどめとなり、TAS-268に見切りをつける。QTSは秀逸なので名残惜しいのですが……。

 さて、代替えをどうするか?
 そこでMac miniです。MacがNASなら、ファイルの読み書きの相性は100%。ApacheもPHPもコンパイラもデフォで入ってるし、KODIは普通に動く。
 ちなみにTAS-268を導入する際に、Mac miniも候補に挙がりました。が、「MacをNASに? それは役不足っしょ!」なんて理由で却下しました(苦笑)
 でもNASだけじゃなくサーバーやメディアセンターを兼ねるなら、決して役不足ではないんだなあ。今回の件でそう感じました。
 それ以上に、「勝手知ったるインターフェイス」が嬉しいじゃないですか。画面共有で管理も楽々。
 ただMac miniだとHDDの容量が圧倒的に足りないので、データは外付けHDDで管理。バックアップは1日1回で充分なので、RAIDは組まない予定。
 それとDDNS。現在はmyQNAPcloudを利用してますが、どこかと契約しなければなりません。候補としては、mydns.jpかdyndns.com。
 とにかく、すべては年明けですね。良いお年を!

12/29/2015

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