- さよならPro Tools -
 えー、LogicからPro Toolsへの移行ですが、断念しました。MIDIのオートメーションとテンポのオートメーションが致命的なのです。
 通常のオートメーションというのは、始点と終点にブレイクポイントを打てば事足ります。微調整も楽々。
 ところが、Pro Toolsの場合、2点打っただけだと二段階の変化しか得られません(まあ、これはこれで便利だけど)。
 そこでラインツールを使うわけですが、そうすると今度はブレイクポイントが無数に生成されてしまうというwww
 これ、線引っ張ったはいいけど、修正する時どうするんだろ??? 修正というか、引き直す羽目になるような気が……。
 それにしても謎。オーディオやプラグインのオートメーションは普通なのに、なんでMIDIだけこんな仕様なんだろう???
 いくら考えてもメリットが思い浮かばない。言葉は悪いけど「クソ仕様」と言わざるを得ない。
 Logicもオートメーションが実装される前はこんな感じでしたけどね。ハイパーエディターでしたっけ? 10年以上も昔の話ですが、あの頃は大変でした。
 そう考えると、まだまだPro ToolsはMIDIに弱い。あり得ないほど弱いです。
 なお、曲線でオートメーションさせたい場合、Logicにはオートメーション・カーブ・ツールというものがあるのですが、Pro Toolsの場合は手描きするしかないという。そりゃそうですよね、直線すらまともじゃないんだから。
 続いてテンポのオートメーション。こちらもMIDIオートメーションと似たような仕様。
 救いは、選択範囲をまとめて上げ下げできたり傾けたりできる点。が、この程度では焼け石に水。
 EDMのようにテンポが一定だったり、ポップスやロックのように最後だけリタルダンドする程度なら問題はないのですが、常にテンポが変化するような曲ではこの仕様は不便極まりなし。
 そしてテンポにおいても、曲線を使いたい。Logicの場合は、TCAP(Tempo Curve Automation Point)をドラッグすることで楽々設定。
 一方、Pro Toolsの場合は、S-カーブツールを使用。
 ちょっと描きづらいですが、ブレイクポイントと共に意図したカーブが生成される。
 が、一旦選択を解除してしまうと、直線でしか編集できないという仰天仕様www
 以上の2点から、僕の用途だとPro Toolsは使いものになりません。仕様が改善されるまでは封印決定。サブスクリプション方式になったことだし、早急に改善してほしいです。
 というわけで、Logicに逃げ帰りました。実は2年前もLogicからPro Toolsへの移行を試みて失敗したのですが、今回の決別も失敗に終わりました。果たして、Logicから逃げられる日は訪れるのでしょうか……。
 それにしても、Waves IR-1、Waves Gold、Native Instruments MASSIVE。今回は、鞍替え費用が高くつきました。まあ、MASSIVEについてはES2よりも好印象なので、Logic上で積極的に使っていくつもりです。

5/22/2015

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