僕はたまにフィールドレコーディングをします。その際使用する機材はDATウォークマン。しかし、ずいぶん前に不調になってしまった。まあ、不調じゃなくても、「筐体が大きい」「テープメディアは扱いが面倒だし管理も大変」「Macに取り込むのも面倒」といった理由で使うのが億劫。そろそろモバイルレコーダーに鞍替えしたい。
　狙っているのはMicroTrack。しかし、近々IIが発売するので待った方が良さそう。
　そこで、とりあえずの繋ぎとしてiPodのレコーディングデバイスに注目。
　昔調べた時は、どれもモノラルでしか録れない上に、文字通りボイスメモ用途といった感じでフィールドレコーディングには不向きでしたが、現在はステレオ＆高音質を売りにしているデバイスをいくつか見かけます。しかもどれも1万円以下と、試しに買ってみるには手頃な価格。さて、どれにしようか……。
　悩んだ末、「TUNEWEAR Stereo Sound Recorder for iPod(以下TSSR)」を買いました。候補としては「TuneTalk Stereo」、「iTalk Pro」も上がっていたのですが、この2つは名称に「Talk」という言葉が使われていることからコンセプト的に不安。まあ、「TuneTalk Stereo」で録られた音源をいくつか聞いた感じでは驚くほど高音質でしたが、「TSSR」の方が後発のデバイスだけに期待できるかな……という理由で選びました。
　で、早速試し録り。まず感じたのは、中域から低域が弱いこと。まあ、これはちゃんとした外付けマイクを使用すれば回避できますね。
　それと、ちょっとした風でも吹かれます。やはり野外の録音に風防は不可欠。
　それよりもまいったのは、音飛び。それとハードディスクの駆動音を拾ってしまうこと。両方とも前知識を得てはいたものの、こうも頻繁に、こうもハッキリ現れようとはorz
　音飛びについては、iPodをリセットすることにより解決。僕の場合、こういうトラブルの関係で買ってから数え切れないほどリセットしてます。なので、今さらな気がしてならなかったんですけどね。聞き逃しているだけかもしれませんが、とりあえずリセットしたら音飛びが発生しなくなりました。
　で、ハードディスクの駆動音。フラッシュメモリであるnanoやTouchならばこういう問題はおきませんが、ハードディスクを採用しているiPodではしょうがないんでしょうね。iPodに限りませんが、どんなデバイスであっても内蔵マイクは多かれ少なかれ駆動音を拾ってしまいます。これを回避するには外付けマイクを使うしかないです。
　と言うわけで、とりあえず音飛びはしなくなったので、仕事の帰りに歩るき録りしてみました。出先から家までは30分。僕的にはかなりの長距離(苦笑)　歩いているうちに汗ばんでくる。今日は革ジャン着ないで正解でした。
　で、何とか家にたどり着き、成果を確認してみたところ…………吹かれと衣擦れがすごかったです(苦笑)　やはり風防なしでの歩き録りは無謀だったか。次回はその辺を考慮して録らねば。
　とりあえず、聞くに堪えうる部分のみを繋いでみました。ひたすら歩いてるだけなので、お暇な方のみお聞きください(笑)
「歩き録り」
　なお、リミッタで12db増幅させた以外はいじってません。前述の通り内蔵マイクの音質はシャリシャリですが、後処理で中域と低域を持ち上げるとそこそこ使えそうな音質になることは確認できました。
　でも、やはりちゃんとしたモバイルレコーダーが欲しいですけどね……。MicroTrack IIはアナログリミッタが搭載されるようで楽しみだし、その一方でR-09にも浮気心が。

2/14/2008 _Tweet