- 溜まった一行詩 -
 今日は溜まった一行詩を、ポエトリーリーディング用に再構成してました。4編完成したんですが、タイトルはそれぞれ「まだ見ぬ人工の星空へ」「200枚の肖像画」「365分の1の偶然」「グリニッジの残像」。どんな曲にしようかはまだ全然考えてません。
 ところで、僕はちょっとしたメモや文章にはメーラーを使ってます。なんだかんだ言って起動率ナンバーワンなソフトがメーラーなので、いちいちテキストエディタを起ち上げるのが面倒なんです(^^;) なので、ちょっと書いては下書き保存。
 メーラーの場合、件名で一覧できるし、いろんなソートもできるし、検索機能も優れているのでかなり便利です。まあ、超ベーシックなアウトラインプロセッサって感じです(笑) 下書きトレイではなく専用にフォルダを作ってやれば、もっと便利に使えるかもしれません。
 で、今日、下書きトレイを整理してたら、以前書いた詩が出てきました。日付は去年の5/17。多分「夜想曲」の次の作品だと思います。すっかり忘れてました。
□ 世界で一番簡単な暗号 □
水たまりに映りこむ亜麻色の空
見覚えのあるジオラマと見覚えのある人々
波紋のように広がる懐かしき日々
君は新しい遊びを覚えてしまった
眠れ眠れ、時間を忘れて
君を苦しめるものはもう何もない
遅い鼓動に耳を澄ます
白い息を止めておやすみのキス
あれは夜空の雲に気がついた子供の頃
夜明けと共に溶ける小さな氷
例え雪に閉ざされたとしても
時間は平等に僕らを傷つける
すべての可能性をかわし突然黙り込んだ君
急降下するスロープは排他的論理和
偽り以上、真実未満
初めて触れるものへ導かれし人
君はラピスラズリを手に入れた
ミントの香りを残して過ぎ去った時間
いつもと何も変わらぬ1日
長すぎる物語がようやく終わりを告げる
それは世界で一番簡単な暗号

3/10/2006

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